駒ケ岳が正面に見える道の駅日義には、中山道東西中間之地と彫られた石柱が 立っています。本編で紹介した県道沿いの中山道中間点を示す史跡案内板の近く なので、道の駅にこの石碑がある事には異存はありません。中山道を旅する人の 多くはクルマですから。私が｢アレ？｣と思うのは、県道の案内板と距離が違うの です。上の２枚の写真の様に、国道沿いの石柱は　京と江戸に67里28町ですが、 県道沿いの案内板は67里38町です。なぜか、10町違うのです。
　即ち、国道沿いは、江戸〜京間の中山道の距離を 135里20町と考えているのに 対して、県道沿いは、同じ距離を 136里04町と考えているようです。(ただし､68 里02町と表記していないので、１里が40町の時代の数値の可能性もあります。）
　中山道分間延絵図の宿場間距離を累計すると、江戸〜京は 135里08町08間で、 （中間点は宮ノ越宿の町並みの中）　宿村大概帳の方は 135里24町08間です。
　中山道の距離は、容易に窺い知る事の出来ない、謎に満ち溢れています。

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