No.91　栢森の一里塚

　現代の一里塚（提案）：　国道２１号線から県道３４１号線が分岐する交差点

　謡坂の一里塚前から、そのまま細い道を進みます。 石畳の道を下り、小さな集落の中を下って橋を渡り、 太めの車道に合流します。川沿いにこの車道を下ると 耳神社があります。この付近は西洞。更に下り、道標 に従って右側の山道に入ります。この山道の最後に急 坂があり、牛の鼻欠け坂という名が付いています。田 圃の中を緩やかに下り、小尾根に沿って進むと、国道 が見えてきます。道が複雑な井尻の集落の中を抜けて から、国道に合流します。国道の歩道を0.6 km程進ん だ所に、国道から県道３４１号線が左に分岐する交差 点があります。この交差点を、日本橋から９１番目、 現代の歩く旅人の為の一里塚と定めたい。

　現代の一里塚（提案）：　交差点手前の国道２１号線(中山道)

　現在の住所：岐阜県可児郡御嵩町御嵩
　名鉄広見線　御嵩駅より

　　No.90 謡坂の一里塚から 3.9 km
　　　　　御嶽宿本陣跡へ　 0.8 km
　　No.92 比衣の一里塚へ　 3.8 km

　一里塚の名称ですが、町の名「御嶽」と呼んでもい い場所なのですが、この研究の基準文献である延絵図 解説書に倣って集落の名「栢森」といたしました。
　なお｢栢森｣と書いて、｢カヤモリ｣と読むようです。

　謡坂の一里塚付近の中山道は、インターネット地図 に載っていません。他頁に比べ、距離の測定精度が悪 い事をご承知下さい。

　通り道： 和泉式部廟所

　本研究とは逆コースで御嵩宿から細久手宿へ向かう 場合、国道の歩道から井尻集落に入る目印になる史跡 があります。現地には和泉式部廟所の案内板がありま すが、覆い屋の中には供養塔ではなく、石碑が立って 居ます。岐蘇路安見絵図を読んでしまった私には、墓 碑には見えません。やはり住居跡を記念する石碑と解 釈した方が自然だと思います。

　恵那駅から御嵩駅まで歩き、西行塚から和泉式部廟 所までの間の７つの一里塚を見た人は誰でも、一里塚 の有難味を知り、熱烈な一里塚ファンになると確信し ています。訪問者の皆さんも是非、約８里の難路を歩 いて、江戸時代の旅人気分を体感して下さい。

現　代